U エンターテイメントファンド匿名組合契約のリスク及び留意点

 エンターテイメントファンド匿名組合契約(以下「本匿名組合契約」といいます。)の締結については、以下のようなリスク及び留意点があります。なお、以下に挙げた事項は、本匿名組合契約に締結に伴う全てのリスクを説明するものではありません。

1.本匿名組合契約の性格に関して
 各業者への支払い、ファンクラブによる販売の条件、システム内容、その他今回のエンターテイメントファンドにかかわる全ての運営、関係する権利の売却等は匿名組合の営業者が行うことになっており、これらにつき匿名組合員が行い、もしくは指図をすることはできません。
(個別での混乱防止)売上向上に関しての意見は随時営業者へ報告し営業者はまとめて変更する。

2.本匿名組合契約の流動性に関して
 契約期間中の本匿名組合契約の解約は、商法に規定の事由による場合を除き、できません。本匿名組合契約の譲渡は同契約により制限されます。また、本匿名組合契約を取引する市場は存在しません。

3.営業者が行う事業の内容が分散していないことに関して
 営業者は、本匿名組合契約に従い、同契約期間中は今回のエンターテイメントファンドに係る事業のみを行います。また、本匿名契約に基づく利益の分配又は匿名組合出資金の返還は、専ら営業者の事業による収入をその原資とします。したがって営業の成果によっては利益の分配が行われない可能性があり、契約終了時の匿名組合出資金の返還額は出資時と比較して減少する可能性があります。

4.エンターテイメントファンドがオープン運営出来ない時のリスク
 ファンクラブのオープン前、又は運営中に各種行政等問題及び従業員の雇用問題、タレントの問題(移籍、退社、病気)等で運営が出来なくなる事が有ります、その場合収益を得る事は出来ません。ファンクラブ運営に関し各種当該する保険には加入いたします(火災・盗難等)。そのことで、損失補てんが行われる可能性があります。

5.過去の実績の不存在
 エンターテイメントファンドは、過去において同一の内容、条件で実施されたことがありません。従って、ファンクラブによる売上はタレントの資質、ファンクラブを含めたデビューのバランスによって大きく異なります。


6.営業者の信頼リスク
 営業者が支払不能に陥り、又は破産、会社更生、民事再生の各手続きの申立てがなされた場合などには、匿名組合利益の分配はもちろん、匿名組合出資金の返還が行われない可能性があります。匿名組合員の営業者支払金請求権(匿名組合出資額返還請求及び匿名組合分配請求権)には、何ら担保が付されていません。

 

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